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新しいリズム / 愛をする

じぶんの感覚に従って、食べたいものを食べて、会いたい人に会い、よく眠ったり、服をまとったり脱いだりする。

行きたいと思ったら県外でも通って、ときどき海外にも足を伸ばす。

仕事もどこかその延長で、どこかハイに、飛びついたり悩んでみたりしながら取り組んできた。

そんな風に大学を卒業した頃から過ごしてきて、2年とすこしが経った。だんだんとその暮らしが終わっていく、じぶんのリズムが変わっていくのを感じている。

それはなんだかコントロール外に起きていて、誰よりも主人公なはずのわたしはなぜか蚊帳の外。

土曜日の夜から始まって月曜日の朝にあっという間に終わった短いクリスマスのお休みは、なんだかそれを象徴していて、変わっていくじぶん、変わっていくわたしたち、変わっていく全部をすごく感じた。

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恋人がサンタクロース!とユーミンは歌ったけれど、飛行機を取ってホテルをおさえて、車を借りて、行きたいところを聞き取ってくれたうえに、運転をして、食べたいものをぜんぶプレゼントしてくれて「アクセサリーよりいつも使うものを」と眼鏡を買ってくれたひとは、小さい頃に待ったサンタさんよりもずっと愛おしい。

ここ数ヶ月満たされなかったなにかがゆっくりじんわり満たされるのを感じている。

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おいしいものを食べながら「贅沢だなぁ」と彼が言うので、わたしもそう思うと肯定しながら「今は」と付け足した。

25歳の今感じているものを10年後の35のわたしはきっと同じには感じられない。10年前にじぶんが感じていたヒリヒリとした寂しさが今のじぶんのなかには薄くしか存在しないのと似ている。

でも、10年後はまたそのときにしか感じられない思いで「贅沢だなぁ」とわたしも言葉を返す。それにもまた同じように「今は」と付け加えながら。

同じように、今のじぶんだから好きだと思うこと、好きでたまらないひと、今のじぶんだから取り組める内容が今目の前にある一種の正確さに惚れ惚れとする。

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外側はたしかにコントロール不可、そしてじぶんのなかでさえ湧きあがる強いニーズはコントロールができない。

それでも、刻一刻とシーンは変化して、リズムが変わる。ハイとローしかなかった世界に真ん中が増えていく。

できることとできないことの間にやればできることとやってもできないことが増えていく。

好きと嫌いの間に新しいスペースが生まれ、部分的に好き、部分的に嫌いと、微細に感覚が分かれていく。

白と黒でパッキリ割れていた毎日よりも今のほうが好き、割り切れない気持ちを笑い飛ばしながら、抱きしめながら、じぶんにしかわからない本当の気持ちを手放さずに胸に棲まわせる。

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外に出しちゃえば、もう形が変わってしまう。ないほうがましに思えるときもある。でも今は、今のじぶんが感じることを気が済むまで大切にしたい。

リズムが変わるのを知っていて、それを感じられるから、きっと上手に渡っていけると新しい気持ちでじぶんのことを眺めている。

誰かを大切にするのも、じぶんを生きるのも、仕事をするのも、ぜんぶぜんぶ同じようなトライアンドエラーの積み重ね。

今はすごくいい塩梅だと思う。愛をしている。