NOW 500→1000

ひとりで過ごす

吐けるだけ息を吐いて、湯船のなかに顔をつける。飽きたら顔を出して、ぼーっとしながら濡れた手をタオルで拭いて本のページをめくる。

読み終えた本を入り口の外へ放り、栓を抜いて水を流し、頭からシャワーを浴びる。身体を拭いて、頭にタオルを巻いてベッドに座る。

f:id:pidakaparuna:20200906201325j:image

思い出したように黒糖を冷蔵庫からとり、おともに、、とコーヒーと牛乳をカップへ。コーヒーの液体と性質の全く異なる牛乳が少しずつ混じり色が変わるのを眺める。

口の中に先に黒糖をいれ、あとからそれを飲み、うまいなぁとしみじみ感動する。美味しいものが好きだ、美味しいものが好きだ。

f:id:pidakaparuna:20200906201536j:image

昼に食べた鯖缶、先に美味しいと書かれていて笑う。ハードル上げてくるスタイル。

そんなこんなで台風が過ぎていった。

何冊も本を読んで、何冊も漫画を読み、何記事もブログを読み、昼と夜もないまま過ごした。

服を着ないで過ごすと服を着ている窮屈さがよくわかる。

わざわざ窮屈にすることで感覚の範囲を縮め、力を出させる構造なのかもしれない。緩んでいるときに出る力と、縮こまって出る力は少しタイプが違う。緩んでいるときに湧く力は無尽蔵で柔らかい、縮こまっているときに出る力は鋭く短い。

f:id:pidakaparuna:20200906201838j:image

甘いものもジャンキーなパンやラーメンもたくさん食べた。おかげで肌が荒れた。叱ってくれる人がそばにいないと、部屋も肌も荒れるのはまだまだ幼い証拠だとじぶんをじぶんで叱る。

、、、十分にじぶんを甘やかすことで充電した。ずっと送れずにいたメッセージを送る。返ってきたあたたかい言葉にホッと胸をなでおろす。

ありがたい。

ありがたいとしみじみ思った。

大人になってからもう随分時間が経った。

いくつかひどいこともあったけれど概ね良い出会いにばかり恵まれてきた。

ひとりでなんて生きていけないと嘆きながら悲劇のヒロインごっこをやめられなかった10年前。あのとき助けてくれたひとたちからいただいたアドバイスも気づいたら全部できるようになった。

じぶんでじぶんを幸せにすること。

そのためにじぶんの機嫌をとること。

どうしたら機嫌をとれるのか知ること。

そういう類のアドバイスが多かった。

それでも何かきっかけがあると、そしてそれが過去の一番苦手な記憶を刺激するような内容だと、やっぱり気分に影が落ちる。

記憶が追いかけてくる。言葉は呪いのよう、何世代にも渡って積み重なったもの。それでも、業を与えられたということは、それを解き祝いに変える力も与えられているということ。

そう信じている。

だから大丈夫。明日からもまたげんきよく働くぞ!と気合をいれて、また漫画を読む。

今は蟲師を読んでいます。照

蟲師 全10巻 完結セット (アフタヌーンKC)

蟲師 全10巻 完結セット (アフタヌーンKC)

  • 作者:漆原 友紀
  • 発売日: 2011/02/28
  • メディア: コミック