NOW 500→1000

今日の日が終わる前に

タッタッタッタッ
一音一音を切るように
手首から音を落として

先生が言ってること再現するために
一音一音に集中しながら
先生の動きを真似していく

そう!
その音!

波のように揺れながら
音の形が変わっていく

ひとつぶひとつぶが整っていく

音の粒の輝きを感じながら
呼吸を深くしていく

潜るように

先生のドラムの音と
わたしのドラムの音だけの空間で

音を感じながらじぶんに潜る

ーー

なぜ

なぜ感じるのか

わたしがわたしであるために
必要な感覚は
どの場面でもわたしを助けるのに

いいものだけを感じられるわけではなく

同じ分だけ
わるいものも感じる

わるいもの というのだって
わたしがそう解釈するだけで

それ自体は美しく尊いものだ

ぐるぐるとまわりながら
めまいのなかで
人間になる

グロテスクで美しい
それぞれの現象に見とれていく

ーー

目を見つめているとすべての情報が入る

しかし
入れたくないものを遮断する術が
前よりもずっと得意になった

相手とじぶんの間にある空間に
膜を引く

遠くでも近くでも
わたしはわたしを守ることが上手になった

ーー

じぶんのムラにときどき驚いてしまう

あんなに夢中だったのに

味がなくなるほど噛んだガム
パチンと風船弾ければ

もういらなくなっている

傷つきたくないから
そう思うのか

ほんとうにいらないのかは
まだわからない

いつだって
じぶんが傷つくことだけに敏感で
そんなじぶんの醜さを知りながらも
こんなじぶんを見放せず
ここまで生きてきてしまって
これからもこんなじぶんと生きていく

ーー

大切なのは
わたしがわたしを知っていること
わたしがわたしを抱きしめていること

月のリズムの満ち欠けは
いつも心を揺らし波を生み出す

新月のしんとしたリズムは
わたしの心をもしんとさせる

なぜ

なぜあのときあんな感触だったのか
もう忘れてしまった

忘れてしまったなりに歩むしかない

もう懲りたと苦笑いした次の瞬間には
また別の美しいものに見惚れている

そんな性分なのだと
ただ思う

すべてに意味があるのなら
その意味を解きながら歩んでいこう

ゆっくりゆっくり
感じたことをさらさら流しながら

すべて余すことなく感じて表現して
そうやって生きていくんだよ

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あしたの朝にはまた別のこと思うでしょう