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「女」である / 「人間」である

こんがり焼けて、ちゃーいろくなったじぶんの顔が、鏡やガラスに写り込むたび面白くて笑ってしまう。

こんなに焼けてるのは小学生のこの頃ぶり。

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沖縄市のお仕事に行ったら「心配になるぐらい焼けてる!大丈夫か!」といつも優しいソーセージ屋さんのお兄さんが笑ってくれた。

今日は那覇でセレクトショップのお仕事だったんだけど、そこではみんなが黒すぎて「あなた意外と白いわね」と笑われた。

 

顔の黒さでさえも、相対的に決まるものなのか。

そう思ったら、なんだかすごくいろんなことが可笑しくなっちゃって、ひとりで夏の空気の那覇をずんずん歩きながら大笑いした。

 

あいみょんと菅田将暉が歌をだした。

「わたし今日は女だから」と繰り返し言葉が紡がれる。

 

わたし今日は女だから。

 

わたしがわたしを女だと思ったのいつだろう。

わたしがわたしを女だと思えなくなったのはいつだったっけ。

 

大学2年生の夏だったかに、その日もとても暑くてセミはうるさくて、部屋のなかクーラーつけて涼みながら膝を抱いていた。

そのときにすごく、すごく驚いたのをよく覚えている。

 

ひざも、ひじも、肩も、かかとも。

今まで柔らかいと認識したことがなかった場所がふわふわとしていたから。

 

「ああわたしの身体が何か変わった」

と、わたしはそれに「女」を名付けたように思う。

 

その変化が年を重ねたからなのか、それとも別のことが要因だったのかは結局わからずじまいだ。

 

そのあと、あるアクシデントを通じて、わたしはじぶんの身体が他者にとって「女」になることをとても嫌がるようになった。

「女」と連想される身体的な特徴は、無意識的にそのアクシデントを連想させてしまうのが嫌で、そういった「女」感がわからない服を好むようになった。

そして、そういうことを恐れずに「女」であるひとのことも苦手になってしまったように思う。

 

それが落ち着いたのは結局、わたしが「女」ではなく「人間」であると、じぶんのことを定めたからだった。

 

その頃、またワンピースを着るようになった。きっかけはとても気持ちのいい藍で染めたワンピースだった。

 

子どもの頃からわたしは洋服を選べない子どもだったけれど、唯一ワンピースだけは好んで着ていて、これは素晴らしい発明だと頭からすっぽりかぶれるこの服をとても気に入っていたから、わたしにとってワンピースはなんだか一番落ち着くものだ、今でも。

でも、それもやっぱりじぶんが「女」だと思ってしまうと着れなかったのだ、なんでかはわからないけれど。

 

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わたしは今じぶんのことを「人間」と決めている。

女でも、若いひとでもなく「人間」だと定めて生きている。

 

それができるようになったのは、たくさんの小さなひとたちとの出会いのおかげだった。

 

彼らにとって、わたしは「女」ではなく、ただただまっすぐに「日髙春奈」であることが重要だった。

嘘なく、本音で、ごまかさず、まっすぐにコミュニケーションをとると、彼らはすぐに心をひらいてくれた、だからわたしもすぐに心をひらけるようになった。

 

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わたしは、人間だ。

 

そのうえで、今、またときどき思う。

「顔がお姉さんになったね」「大人になったね」

そう言葉をかけてもらいながら、わたしはまた何かわたしの身体が変わったのだと気づく。

 

今、わたしはわたしを「人間」と定めているけれど、今、わたしはわたしを「女」とも「男」とも思う。

わたしのなかにはどちらもがあって、そのどちらもが否定されずにいられる間、わたしはとてもわたしでいられる。

 

それらのリズムを取りながら、ひとつの形にまとめて表現を重ねられるとき、わたしはわたしであると感じる。

 

だから、あいみょんと菅田将暉の歌をきいたときに、なんだかどっちもを感じたのだろうと思う。

抱くことも抱かれることもできる。それはなんだかいいことのように思う。

 

もっともっと経験を積むと、もっともっとどちらもが尖っていく。

尖ったものを身体のうち抱いて進むのは難しいのかもしれないけれど、その両極がどこかで出会ってひとつの魅力やらしさをつくってくれるはずだと期待する。

 

まだまだ人生始まったばかり。

どんどんいこう!と、じぶんと話す。

 

人間としていけるところまでいってから、この身体と分かれたい。

 

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あいみょんと菅田将暉の歌


菅田将暉 『キスだけで feat. あいみょん』