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ただ、そのまま。

ラートと出会った大学生の最初の頃、真横でバク転していたひとに恋に落ちてからずっと隣にいてもらったり。
あの頃はあの頃でたのしかったなぁと、急に思い出した。

くるくるまわる魔法の輪っか、自由自在に操る先輩たちのことが大好きだった。
もちろん、今も、とても大切に思い出す。

人生を大きく変えたぢんさんとのご縁も、ラートがくれたようなものだった。

そして、それはわたしの人生に「やりたいことをやる、やめたいことをやめる」をくれた。

人前でラートをしたり、ラートの話をするのがとてもたのしくて、わたしはラートで食べていくんだ!と意気込んでいた。

おばあちゃんが困り顔で「あなたはタイプが違うと思うけど」と笑っていたのもよく覚えてる。

とても尊敬している先輩にスペシャルな経験をさせていただいたこともあった。

あの日、心があんなに震えて、電車のなかでも涙がとまらなかった。

でも、その思いと反比例で、どこか苦しかった。

そして、たぶん、その苦しさの正体を理解したのは、大学を卒業して、しばらく会っていなかった父に会い、おじいちゃんおばあちゃんおねえちゃんと一緒に生まれて初めて家族旅行をしたとき、そしてお母さんのほうのおじいちゃんのお墓参りをしたときだった。

ずっと、誰かに褒められるから、誰かを喜ばせられるから、じぶんが「何者か」になったように感じられるからラートをしていたんだと、思った。

あわせて、もう何も無理をしなくても、生きているだけで、毎日をたのしんでいるだけで、身の回りのひとたち、一番喜ばせたかったひとたちが喜んでくれていることをよくわかった。

そうなったときに、やっぱりラートをもう一度頑張るという選択肢はなくなってしまったように思う。

とてもお世話になったひとがたくさんいるから、心はまだ少し、うまくいっていないところがあるけれど。

何度か言語化しているような気がするけれど、今あらためて言葉にしながら、このタイミングでもう一度これを感じさせてもらえていることにただありがたさを感じている。

いつの間にか体育館からはすっかり足が遠のいている。

そして、もうわたしのなかに、ラートだけで食べていきたいという気持ちはまったくない。

全日本大会も去年はじめて出なかったから、今年は出ようと思っていたはずなのに、一度はそう決意したのに、やっぱり足が体育館に向かなかった。

ので、なあなあになりながらも、今年も出ないことになった。

藤村先生の前座のステージはとってもたのしくてたのしくて、舞台を見てたくさんのひとが心が踊ったと、とてもげんきをもらったよと声をかけてもらえて、本当に本当に嬉しかった。

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またやりたいなぁと思いつつも、積極的に動くじぶんはいない。

とはいえ、あのステージは、みんなが喜ぶということ以上に、ああ今生きていると、そう感じながら回っていたことが嬉しかった。

きっとまた、そういう風に回れるときがあるような気がしている。

だってまだ、23才だもの。

若さを理由にしてしまうのはずるいと思うけど、今焦ってすべてを決めなくてもいいと、今年の終わりにやっと思えた。

もしかしたら年を重ねた先で「ああ、あのときラートをしていれば」と思うのかもしれないけどね。

ラートに関わるひとみんなのことをリスペクトしている、そして、ラートが世界でどんどん人気になるだろうなとも思う。

ラートの特性から、いろんなひとが自己肯定感を得たり、身体を動かすたのしさを知るだろうとも思う。

でも、そこにじぶんが関わっていなくてもいいと思う。

そういう気持ちで、今movementのラートは、後輩につかってもらっている。

そして、ラートでパフォーマンスをしているときの高揚感と同じような高揚感で仕事をしている。

どのお仕事も、やっぱりとっても面白い。

もっともっと面白くなるだろうし、もっともっと稼げるだろうとも思う。

ちょっとずつちょっとずつね。

ぢんさんの新しい本読んでいたら、そういうことを思い返した。

 

 

ただ、そのままのじぶんで、ただ、そのまま愛される。

その安心感のうえで、なにがしたいか。

 

あの頃、一生懸命練習したじぶんのこと、やっと好きだと思えて嬉しかった。

久しぶりに体調を崩した一日は、じぶんが長いこと不健康だったことを思い出させた。

なにもないところから、よく四年間やったねと、初めて褒めた。

今まで成仏していなかった気持ちが、成仏していったことを感じた。

 

わたしは今、ただ毎日を感じながら生きていたい。

ひとつずつやってみたいと思ったことを、小さくても形にしてみたい。

 

そこで出会う誰かや何かを通じて感じることを学びとして得たい。

そういう毎日をとても気に入っている。

 

それでいいし、それがいい。