NOW 500→1000

絵を描いた

絵を描いた

指で絵の具をぬぐう

stampstampstamp

 

繰り返し、色を重ねていく

 

最近耳に飛び込んで

そのまま心に根を張った

言葉たちが少し芽を出した

 

ゆっくりゆっくり

太陽が沈んでいくときに

空にグラデーションが広がるように

 

目に見えた変容が起きていないとき

必ず奥底で根が深くおりている

用心深く用心深く

芽吹くそのときのためにおりている

 

一番底までついた

そう思って、ようやく声のするほうへ

あなたが照らしてくれるほうへ

 

根をおろしている間

そこはあまりにも暗く静かだから

本当にここでいいのか

この方向で間違いがないのか

ぐるぐると考えてしまう

 

でも、案外

ぐるぐるしたほうが

(目に見える例でいえば)

がじゅまるのひげ根のように

強くたくましく良い根に育つのだから

心配は意味がない

f:id:pidakaparuna:20181016185518j:plain

 

絵を描いた

誰にも意味がわからないだろうけれど

内緒の言葉をいくつも隠して

 

ーーーーをしにきた

はっきりと目的を思い出し、道を進む

 

太陽よ、月よ
足元だけを照らしておくれ

心のなかでお願いをしながら歩いている

 

真っ暗に見える道

足跡がひとつになるときも

必ずそばにいてくれるひとよ

 

ひとりひとりのなかに

静かに静かにただずむその柱

 

輝きは疑うことによって失われ

ぬぐわれなければ濁ったまま時を重ねる

 

それでも、芯のまぶしさは隠せずに

それぞれの身体から漏れ出して

 

柱に頬あて言葉を紡ぐ

あなたの輝きを、
あなたに伝えるためだけに

 

言葉に意味はないのだけれど

音にはすべてをつめられる

 

思い出すだけ

外に答えはないのだから

 

思い出していくだけ

ひとつひとつ、そのかけらを

 

目の前のひとの幸せだけを願っている

そのひとの根のたくましさを信じ、

そのひとの頭上に輝いている星をみる

 

ただ、信じるだけ

ただ、まっすぐに見つめ返すだけ

 

答えはいつも、そこにしかにない

 

絵を描いた

あなたが褒めてくれたから

 

絵を描いた

今日もよく生きたと思いながら

 

絵を描いた

あなたが褒めてくれたから

 

絵を描いた

今日まで続く両の道を眺めながら

 

絵を描いた

あなたの光を照らすため

 

意味などどこにもないけれど

ただ、絵を描いた

 

あなたがいるから

あなたがいたから

 

わたしは今日も生きられた

 

言葉にできない気持ちが溢れ

ただただ指で絵の具をぬぐった