ふらふらと、どこに根付くでもなく、生きてきて。うだうだと、生まれた意味を考えて、たらたらと、思いつづるも言葉にできず。いそいそと、荷物まとめて出ていくよ。ときはたち、遠く離れたこの場所に、小さく咲かせたこの花を、あなたに見せに行けたらと。季節はめぐり、二度目の秋が。生きてることがうれしくて、あなたに出会えてうれしくて、さよならに込めきれない、この、ありがとう。ほろほろ、ひらひら、泣いて、笑って。あなたのおかげで咲いた花を、ただ抱きしめて、歩いてく。
シンガーソングライターのなっちょんさんが、歌をくれました。応援しています、と。
この歌の歌詞を書いたのは、私です。
9月よりも前のことだったと思います。
初めて「作詞」という経験をできて、とっても嬉しかったのをよく覚えています。
なっちょんさんのこの歌を聞いたときに、私は大泣きして、うれしくなって、そしたらばーーーっと書きたくなって、書いてみたら、これを歌にしてほしくなって、その気持ちを素直になっちょんさんに、送り伝えました。
なっちょんさんから返信が届いたときのうれしい気持ち、まだよく覚えています。あの瞬間、体温がわっと上がって、心がわっと踊って、思わずさけんじゃいました。「はるなさんの情熱が届きました」そう言ってくれて。
なっちょんさんはいつも「はるなさん」と呼んでくれる。それもうれしい。名前で呼ばれるたびに、気持ちが明るくなります。「はるなちゃん」でも「はるりん」でも「はーちゃん」でも「はるちゃん」でも「はるなさん」「はるな先輩」でもなんでも。名前を呼ばれるとすごく、すごく嬉しくて。
なんでだろうね。
この歌の歌詞、特別なんです。
私がその瞬間に思っていたことが、ぎゅって閉じ込められてる。「大好き」「ありがとう」「ごめんね」「見守っててね」「いつも想ってるよ」「さよなら」が全部。
今、感じられる感情、ネガティブなものもポジティブなものも、どちらも感じきる。あますことなく味わったら、なんだかおなかいっぱいに。
おなかいっぱいになったら自然と次の味を知りたくなっちゃう。そして場所を移っていく。私は今の生活、今の自分をわりかし気に入っています。
どんどんパワーアップしてるけどね。
これを読んでくださってるかはわからないけれど、読んでくださる気がするんだけど、この気持ちたちは届けたくて歌にこめたもの。重たくて重たくて仕方なかった気持ちが、言葉として外に出た瞬間に軽くなって、歌になった瞬間にもう重さを全く持たないものになってくれたから。
本当に不思議で幸せな経験でした。
なっちょんさん大好き!ありがとう。
ふらふらと
どこに根付くでもなく
生きてきてうだうだと
生まれた意味を考えてたらたらと
思いつづるも言葉にできずいそいそと
荷物まとめて出ていくよときはたち
遠く離れたこの場所に小さく咲かせたこの花を
あなたに見せに行けたらと
季節はめぐり、二度目の秋が
生きてることがうれしくて
あなたに出会えてうれしくて
さよならに込めきれない
この、ありがとうほろほろ
ひらひら
泣いて、笑って
あなたのおかげで咲いた花を
ただ抱きしめて、歩いてく
あのとき、手書きで書いたのはこちら。