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髪を切った日の日記

髪を切ってもらった
まだ、新しいひとの手の感触が髪にのこっていて、不思議な気分だ

耳元で刃物が通り過ぎる音や、髪と触れ合う音、いろいろな音がする
それと違うレイヤーで、こうだ、ああだと話す声もする
時折、もっと遠くのほうで、きゃっきゃと可愛い笑い声も聞こえてくる
静かに静かに耳をすますと、もっと遠くの海の方の音まで聞こえる

不思議な空間だった

言葉に絡めとられていると、教えてもらった
日本語はさまざまな細かい枠をつくりだす言葉だと、よく話すひとだった

イタリアに10年いたといっていた、その話をしながら目の前の窓からはためくイタリア料理店の国旗はなんだかとてもファニーだった

“たのしかった”と”たのしい”は、”過去”と”歴史”くらい違うと、そう言った

いちいち言葉の使い方が上手なのが面白くて、いつまでも話を聞いていたい気持ちになった

不思議な空間で、不思議なひとだった

なんだろう、不思議な気持ちがまだ続いている

日本語を使いながら、言語の枠を飛びでることも可能ではないか、と考えている

言葉の枠を超えて、言葉をつかう

そこにあるのはなんだろう