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ロボットではなく人間として

ぎりぎりまでお布団の中。
また失敗しちゃったなとへこみつつ。
赤いヘッドホン、流れる音楽みみのなか。

失敗してへこんでるわたしに、
大好きな大人の人が言う。

「ロボットじゃないもんねぇ」
ロボットじゃないもんね。
何度か口の中で繰り返しつぶやいて味わう。
(同じような癖、こないだ読んだ本にでてきた。)

なかなか暮れない夏の夕暮れ

 

ロボットじゃない。
人間に生まれてきた。
人間らしさ。

なんで人間に生まれてきたんだろうと思うと、
ときどき思うと、昨日ひとに話した。
思わないと答えるのを聞きながら、いいなぁと思う。

今の暮らしはとても好き。
もっと素敵になっていくのも知っている。
でもたぶん、おばあちゃんになってもそう思う。
なんで人間を選んで生まれてきたんだろう。

いらない価値観や、いらない慣習。
そういうものを何枚も何枚も纏ってる。
じぶんのなかで整理された価値観も、
相手に伝わらなかったらただの詭弁に。

理由は過去にはなく、未来にある。
はじめて「わかってほしい」と思った。
あんなに強く、わかってもらえなかったと、
落ち込んだのは、はじめてのことだった。

そんなときに、車のスピーカーから流れてたのは
ブルーハーツの「劣等生で十分だ」の声だった。
劣等生で十分だ。
わたしが泣くのはなんだか違うと思って、
泣くのを我慢してるときに、
耳に飛び込み心臓を揺らした声だった。

わかってほしかった、わかってもらえなかった。
わかりたかった、わかれなかった。

なんで人間を選んで生まれてきたかなぁと。
そういうことを思いながらとぼとぼ歩く。

ぽつりぽつりと感じたことを言葉にして、
はいはいと黙って聞いてもらう時間のなか、
内側から修復されていく感覚があった。
破れちゃったものを、縫い直してもらって。

劣等生で十分だ。

今日も今日とて、いっぽ、いっぽ。

答えはやっぱり過去にはないのだ。

でも、もう、わかってもらおうと思うのはやめよう。

もっともっと筋をまっすぐ通していく。
だんだんと太く頼りがいがある柱に育つ。
まだ柔らかな苗木のようなそれを愛おしく思う。

どの価値観も後天的なもの。
ほんとうの答えは身体と心と頭、みっつの真ん中に。
どう思われても、どう解釈されてもいい。

そういう覚悟が決まる出来事だった。
過去を起点にしか考えてはいけないのだったら、
すべての理由を過去に求めるのであったら、
わたしは別にロボットでもよかったのだから。

人間に生まれてきたのには、やっぱり理由がある。
そのキーポイントは想像力だ。
今までの人生で起こるべくことしか起きてない。
のであればやっぱり本質はそこにあるように思う。


THE BLUE HEARTS ロクデナシ