「ブログを1000記事書いたら奇跡が起きるよ」
その言葉が本当かを確かめるための過程の記録

タクシー・ドライブ

テーブル、向き合いながら、次の住処を決める。申し込みのメールまで済まして、次の場所へ。駆け足で階段を降りる、転びかけておっとっと。

バス停についたはいいものの、停留所の「77番」の時刻表の上に大きくばってん。気が動転。気づいたら走っていた。

どうしようどうしようバス停が違う?乗れなかった?なんでなんで?小雨ふるなか走る走る。

ぱっ。横を通るバス。なんと77番。手を大きく振る、運転手と目が合う、よかった助かった、ホッとした。

のもつかのま、バス行ってしまう。「なんでー!!」と叫ぶ。小雨のなか走る。どうしようどうしよう。呼吸は浅くなり涙も出る。

バス停に迎えにくるって言ってたのに、困った困った、どうしよう。あ、タクシー!「頼むよ前のバス追い越して」相手は青信号ですいすいすい。わたしたち赤信号でおっとっと。

「どうしてそんな遠くまで行くの」「友だちのとこに行くの、バスで行こうと思ってたの」「泣きそうさ、あんた何歳ね」「22歳、もうすぐ23歳になる」運転手さん大笑い。

バス追いつけず、どうしよう今からお家に戻るの、やだな絶対名護に行きたいキブンだったのに、絶対戻るのはやだな。でもタクシーで行くのはだめだよな。引っ越しもするからお金は無駄遣いしちゃだめ。

「安く連れてったげよーか」おじさん、月曜日はお客さんいなくて暇だからって、高速でびゅーん。気づいたらお迎えにきてくれたひとのバイクの後ろにいるわたし。ありがとうおじさん、ありがとう。

1時間のタクシードライブ、たくさんの話をした。おじさんもお父さんが政治家だった。79歳だと言っていた。生まれて初めて、こんな至近距離で戦争の体験を沖縄のひとから聞いた。

「アメリカの男が、岩をひとつひとつどけたとき、あれは一生忘れないよ。とても怖かった。」普天間、壕の中にみんなで入った。屋敷の裏、大きな山。映像が浮かぶような話だった。

お母さんが、10人の子どもを守るために、移動することはできないと判断して、そこの穴のなかに隠れた。食料も何もかもそこにあった。そこからの記憶はあるんだ、その頃4歳だったから。

7人男、3人女、10人兄弟。家族の話をするときが一番嬉しそうだった。お母さんは、お祝いの帰り、天ぷら12等分、お父さん、お母さん、子どもたちと食べた。お父さんは、お祝いの帰り、酔っ払っていて、みんなは眠ってた。

昔の天ぷらは、メリケン粉に粉をつけてあげただけのもの。今だったら食べないね。でも、あの頃はそれが美味しくて美味しくて。

お母さんは93歳で死んだ。リウマチも治って、ゲートボールで何回も優勝して、それから大腸がんになって、死んだ。でも、兄弟たちはみんな生きてるよ、元気だよ。昔のひとはすごいね。

「あんた、このまま沖縄に住むね?なら、結婚するでしょう」と言って、縁結びのコツを教えてくれた。あなたを磨きなさい、人生なんてあっという間だよ。そう話してくれた。

あなたを磨いたら、磨いている誰かと出会える、あなたが素晴らしい人になりなさい。人生はあっという間だよ。

人生はあっという間。

あなたが素晴らしいひとになりなさい。

政治はみんなのためになること、わたしのお父さんも政治家だった。政治家はみんなのために道路をつくったり、整えたり、制度を新しくつくるひと。ちゃんと栄養が行き渡るよう目を配るひと。

あのおじさんは、ほんとにタクシーの運転手だったんだろか。わたしに何を伝えたかったんだろか。政治ってなんだろか。選挙ってなんだろか。ひとの暮らしってどういうものだろか。誰かがしんどい暮らしをしてるときに、そのしんどさを土台にして笑っていていいんだろか。

誰かへの批判は全部ブーメラン。わたしは今なにをする。わたしは今日何をする。明日何をする。へたくそな歌なんて歌ってる場合じゃないんだろか。へたくそな文章書いてる場合じゃないんだろか。へたくそな仕事してる場合じゃないんだろか。

でも、あともう少ししたら、へたくそじゃなくなってるかもしれないから、今はこれをしていたいよ。遠回りな方法でも、効率的でなくても、嘘がまじっていても、今はこれをしていたい。

自分を磨くって、どうやればいいんだろ。怠け者のわたしには難しいかもしれない。難しい。かもしれなくない、難しい。

わからないのにわかってるふりをしちゃだめだ。わりきれてないのにわりきったふりもしちゃだめだ。本当はやなのに、続けちゃだめだ。

よい政治への近道は、とにかくまず最初に自分を大事にできるようになること、手の届く範囲のひとを多く笑わせること、手の届く先にいるひとたちをニコニコさせること。そうやって、毎日のなかから嘘を減らしていくこと、筋を通していくこと。

明日もお仕事たのしも〜〜。今日は遊ぼ。

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焚き火、たのしく美しかった。