NOW 500→1000

今すぐ、ハグしよ。

思考があちらこちらに飛ぶ。ひとと話をしていても、車に乗っていても、誰かとハグしていても、思考があっちこっちに飛ぶ。あちらこちらそちらどちらに飛んだ思考をぴゅっと掴んで紐でくくってまた元通りのふりをする。

ぴゅっと掴んだ思考はまた気づくとするりと紐を抜けてどこかへ漂おうとしている。おっといけないと、もう一度きつくきつく縛っておく。きつくきつく縛っておいた思考はきりきりきりきりと締め付けられ、今度見ると分裂している。

分裂してパッと二つにわかれた思考は、別々の方向に走り始める。走って走って走って、一周した思考のおでことおでこがぶつかる。軽く火花を散らしながら、その衝撃に耐えかねてさらに細かく分裂していく、細かく細かく細かく分かれた思考は粉々になる。

粉々になった思考は、まるで星屑の砂浜のようになって足元に広がっていく。無数に広がる思考ともともと溢れ出しかけていた感情が入り混じり、大きな大きな大きな空間がつくられる。つくられた空間のなかぼんやりと立ちすくむ。

未来も過去も今この瞬間でさえも、この空間のなかにすべてがある。あの過去もあの未来もまだつながっていない、これからつながるのかもしれない、まだわからない。あのときのあのひとことがどのように伏線へと変容するかなんて、立ちすくんでいる間はわからない。

これから先のことなんてわからない、今までのことだって実はわかっていない。だけれどもわかるのは、確実にわかっているのは、今見えているのは、枠がこわれたことだ。今まであると思っていた枠がなくなり、お互いの間にあったコンクリートでできた塀が崩れちゃったみたいだ。

もともと意味を持たなかったそれが、さらに意味を持たなくなり、とうとう形も失って。ひととひとの夢の間を体力測定のときのほら、あれ、あれみたいに、行き来する。なんだっけ、幅跳び?

とにもかくにも、枠を飛び越える瞬間の愛おしさを、体温の上がるこの感じを、わたしはきっとおばあちゃんになるまで覚えてる。いっぱいいっぱいぶつかって、枠があることを確かめて確かめて確かめきった2017年のわたしとまわりのひとたちにありがとうでいっぱい。

あなたのやりたいことと、わたしのやりたいことは同じこと。見ている未来がこんなに重なることはもはや偶然じゃない。愛とか光とか美しい言葉で飾り立てることは簡単だけれど、もはやそれも必要ないくらいにまっさらに素朴にかがやいてる。

お互いに握りしめているものを空に放って、今すぐハグしよ。嘘を減らして「やりたいことをやろう」だなんて意図する前にやっちゃうやりたくてたまらないことだらけの毎日をたのしもう。

明日もたのしい、明後日もたのしい、突発的に起こる悲しいことも苦しいこともさみしいきもちも、全部どこかへの種まきだから、心の底から安心して委ねてほしい。一歩一歩すすもう。

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