「ブログを1000記事書いたら奇跡が起きるよ」
その言葉が本当かを確かめるための過程の記録

決められた「性」のない空間

 

すごすぎる時間を過ごしてしまって、なんだかぽかーんとしてる

nuge主催の「"せい"なる夜にスキヤキを」というお泊りイベントに参加した

映画を見るという軸のなか、自由に会話を楽しもう、大きなテーマは「性、セックス、エイズ」というイベント

観た映画は二つ

ロングタイム・コンパニオン

愛についてのキンゼイ・レポート


会に参加したのは15名弱のいろいろなセクシュアリティのひとたち

大学生もいれば、専門学校生もいたり、社会人もいるし、すごく若い子もいた


集団行動がきらいで、人のなかにずっといると窒息しそうになるので、お泊り会どうかしら…いかほど……と思ってたけど、まさかこんなに楽しいとは

新しい自分にびっくりしてる

みんなと別れて部屋に帰った今、少し寂しい

もう二度と同じメンバーでそろえることはないだろう、というのがそれを感じさせるのかもしれないけれど

 

お泊り会中は積極的に性について話してみようという、最初のミーティングの際のnuge代表の萌子さんの声から、様々な会話が生まれてた


フェミニズムについて議論をするかたまりもあれば、ひたすら恋バナに熱中するところ

いろいろあってすごくカオスで、それがとても心地よかった


好きだからセックスするの?
セックスするから好きなの?
セックスしたいから好きなの?

性欲とそれは別じゃない?

飾らず、そのままで、いままでの自分の経験をさらしながらみんなと過ごす

最初はお互いに探り合いながら、でも気づいたらみんなオープンハート

お互いにどこまで話していいかは自由に線引きして、誰に話すかも、誰に話さないかもとても自由、でも優しい気遣いにあふれるあたたかい会話

そこに決められた性がないことが心地よく、みんながいろいろなカテゴリーの散りばめられた大きなグラフのうえを自由に移動して、自分の座標を見つけるような時間だった

 

印象的だったのは、最初の自己紹介
全員が自分の性的志向をオープンにした

さまざまなセクシュアルマイノリティーを表明するひと、マジョリティーを表明するひと


私はそのなかで静かに、自分が何を言うか考えていた


「女性、好きな人がいつもいっぱいいて、今はポリアモリーについて考え事をしてる、今好きな人はみんな男性」

そう言ったと思う


言った後からある違和感

わかったのは最後だった


今はたくさん研究も進んで、いろんな学会もあって、そのおかげでかわからないけれど、本当に虹のようにセクシュアリティーのグラデーションが存在してる


そのグラデーションの上で、私たちは悩み考える


でも、そのグラデーションの上で悩むことって実はいらない苦しみだったりするのかもしれない


カテゴリーはいっぱいある

でも、そのカテゴリーに完璧に属さなくてもいい

同じ形になるために身を削らなくてもいい


人の数だけ性の形がある

誰一人同じ価値観を持っていない


マジョリティーの人数をマイノリティーの人数が上回る、つまり逆転していたあの空間は異質だったかもしれないけれど、実は世の中というのはそういうものなんじゃないのかと

つまり、大勢のひとはマジョリティーだと思っているだけで実はマイノリティーの可能性もあるんじゃないかと

そんなことを考えていた


そんな私が最後に出した答えは「今は好きな人がいっぱいて、今は好きな人が男の人みたい、女の人に性的興奮を覚えることもあるけれど、男の人へのそれのほうが回数が多いわ」という感じのもの


告白も付き合うのも結婚も家庭も家族も社会での居場所も、そんなもんどっちでも、どんな形でもいい

そこに心地よさと自分へのたしかな肯定があればそれでいい

迷わなくていい
悩まなくていい

どんな形であれあなたが決めたことがあなたの道であって、そこに人の意見なんていれなくてもいい

 

いつもは恥ずかしくてできない性の話をいっぱいしたからか、話のハードルどんどん下がって、みんなバーバー人生の話もしたりして


やっぱりみんな大丈夫だ、とそんな確信を覚えた一泊二日でした


ぜんぜんまとまってないけど、本当に参加してよかったという気持ちと、今の時点での感想を書いておきたくて書いてみた

決められた性のない空間は、異性の目を意識する必要がなく、つまり「異」性という概念すらない場で、それが本当に本当に心地よかった

いかに自分が日ごろそれを意識して生活してるかがはっきりしたし、この経験を通した今、ふだんの生活も少し変わる気がする


男の人だから好きになるわけじゃない

女の人だから好きになるわけじゃない

パートナー以外の人だから好きになるわけじゃない

人間だから好きになるわけじゃない

年上だから、年下だから、顔が素敵だから体が素敵だから声が好みだったから好きになるわけじゃない


今この瞬間の自分がただ「好きだ」と思ってしまったから好きだというだけ

気づいたらもう好きになってしまったというだけ

そして、そのときにたまたま性欲が高まっていたためにするセックスもあれば、そうではないものもある

セックスがなくても好きという気持ちを伝えあえる関係もある


ケースバイケースがいっぱいある

というか、ケースバイケースしかない


決められた形もない、決まった形もない

本当に大丈夫なようにできてるんだなこの世界は

そしてやっぱりその大丈夫を伝えていけるように、いっぱいいろんな経験をみんなしてるんだろうなぁ

どのひとの経験にも優劣はない、大きさの差もない

みんな本当によく生きてるなあぁ

そういうこと、ばらばらとした考え事をしながら、今日はもう眠ります

本当に幸せだった

ありがとう

 

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